小さな巨人

日曜劇場は、ようやく「半沢直樹」、「下町ロケット」路線に戻った。

フジ同様にTBSも、そろそろSMAPの限界を感じたようだ。

大袈裟な演技と毎回逆転するジェットコースター・ストーリー。

勧善懲悪。最後は悪者がくやしながらも土下座する。

不景気の世の中で、もてはやされるドラマなのだ。


「流星ワゴン」で西島秀俊相手に奔放な親父を演じた香川照之

この手の悪役にはなくてはならない俳優になってきた。

一方の長谷川博己。ちょっと、なよなよした性格と口調で

NHKの不倫ドラマで脚光を浴び、家政婦のミタで開花した。

このドラマでは、かなり芯の強い、キャリア志向の2世警官を

演じている。しかし、一歩家庭に戻ると、いつもの長谷川に戻ってしまう

そのギャップが彼らしくていいのだ。


この二人を軸に、どんなドラマでも冴えない安田顕と必死さがあふれる

岡田将生が頑張っている。

他に和田アキ子とか梅沢富美男春風亭昇太の演技は褒められたものではないが、

まあ話題性を上げるためには仕方がないか。