オンナミチ

片瀬那奈渡辺えりが同一人物とはどうしても思えないのだが、その奇抜な発想に
引き込まれてしまったきらいがある。
徳重聡の高飛車さ(上から目線)や繰り出す嫌味言動がなかなか面白いし(現実にはこういう男は最近少ないが)、片瀬の弾けぶり、渡辺の大阪のおばちゃんぶりは原作が漫画だからと割り切れば、充分楽しめる。

タイムスリップストーリーは名作「バックトゥーザフューチャー」のような綿密な辻褄合わせが肝なのだが、細かい不都合に目をつぶり、コメディーに徹するドラマ作りがいい。
女の幸せは結婚ではないと思いつつ、最後はありきたりのハッピーエンドに
なりそうな気がするが、総合テレビでなく、BSなのだからNHKらしくない結末を期待する。

(とここまで最終回を観ずに書いてきたが、ここからは最後回を観た後の感想)

ちょっと外れるが、ドラマで紹介されたLittle Glee Monsterの歌声・ハーモニーは良かった。Wikipediaで検索すると女子中学生6人のグループらしいが「ももくろ」や「AKBグループ」にない新鮮さを感じた。

さて本題。結局、無難なNHKらしい終わり方でありました。原作も読んでいないが、こういう終わり方なのだろう。

終わってみると、結局、女ってこういう生き方をしたいんだろうなと思う。男に頼らず、かといって無視されずに生きる。でも、まわりの女友達が子供と幸せな家庭を作っていると「ああ、子供産めば良かった」と後悔する。50ぐらいで、キャリア人生のまま死んでしまえば、後悔もしないのだろうが、女の人生は長い。80になって老人ホームに一人でいると皆から可哀相にと思われることがつらくなる。

まあ、子供がいたって、配偶者がいたって、一人で過ごす時間が多くなれば同じかもしれないが・・・