ナポレオンの村

限界集落を立て直す話は、NHKドラマでも最近、放映していたから

はやりと言えばそうなのだろう。

毎回、唐沢寿明が繰り出すアイデアはそれほど目新しいものではない。

対する沢村一樹演じる市長や最後は味方になっていくであろう

麻生久美子の反応もまあ予想の範囲内である。


それにしても、ドラマではうまくいきそうだが、現実の再生は

およそうまくいっているとは思えない。

地方創成と言いつつ、国の予算(つまり税金)に頼った

ふるさと納税制度とか、原発、基地の地元負担を当てにした予算編成しか

できないほとんどの知恵なき町村は滅びゆく日本を象徴している。

経済の再生や所得の増加を「幸せのバロメーター」にしか考えられない

国民が多数だとすれば、たとえナポレオンでさえ、絶望するしか

ないのではあるまいか?

そんなことを考えながら、ドラマを見ていると人間の幸せとは

結局、心の持ちようなのだと結論付けてしまう。

難民が押し寄せてくるわけでもなく、そこそこに暮らしていけるなら

それが幸せというものなのです。

日々の心配もなく、ドラマを楽しめる自分も含めて・・・

一言付け加えるなら、ムロツヨシのハチャメチャな大学教授の

演技を期待しているのだが、単純なドタバタしか見られないのが残念だ。