リスクの神様

堤真一。数々の経済ドラマに出ているが、彼ほど役が似合う俳優もいない。

ちょっと神経質で眉間に皺よせるビジネスマン(パーソン)らしい顔つきがいい。

ハゲタカファンド系ドラマで一世を風靡した大森南朋の少し反社会的な匂いに比べると

真っ当なサラリーマンという感じがする。

それに比較して、戸田恵梨香は、どちらかといえば、ライヤーゲームで演じた

のほほんとした、ある意味バカっぽい役のイメージが強く、このキャリアウーマン役は

荷が重かったに違いない。だから、すぐに首になり、リスク管理部門に左遷されてしまう。

この部門小さな部門では、一人の若手女性社員として堤に振り回されているから

やっぱり戸田恵梨香なのかと納得してしまうのだ。

リスク管理部署が専門にある会社を僕は知らないが、挿入される日大のCM

にもあるようにリスク管理は今ハヤリなのだろう。粉飾決算や不祥事はどこの会社でも

大なり小なり実在するのだが、それがTOPの指示となると東芝のように

大問題になってしまう。本当かフィクションかは分からないが、NHKドラマで

最近放映された高橋是清のような、日本だけでなく世界を相手に勝負した男に

比べるとなんと「みみっちいTOP」ばかりなのだろうかとため息をついてしまう。

まあ、明治時代と比べると世の中の複雑さが全然違うのはわかるけれど・・・