さだまさしの高校生~大学生時代の自伝らしい。
年齢的にも近いせいか自分の青春時代も彷彿とさせる。
確かに鬱々とした時代だった。
少し食糧事情が悪く、いつもおなかがすいていたが、
戦争もなく、経済成長が続き、大学生になることだけが目標で、
入ってしまうと、好きでもない勉強とアルバイトの日々。
次第に迫ってくるモラトリアム期間に終焉に焦り始める。
そんな雰囲気がよく出ていて、身につまされる。
バイオリンができて、落語はうまいし、人から好かれ
常に周りの大人たちに可愛がられる。
結局彼は音楽の世界に戻り、僕はサラリーマンになった。
青春とはなんと切ない時代なのだろうか?