花燃ゆ

このところ幕末の大河ドラマが多い。

坂本竜馬にしても、この吉田松陰にしても、若い人にも人気があるからだろう。

しかし、どうも僕はこの時代を生きた「英雄たち」を信用できない。

彼らの頭には、欧米に負けたくない。侵略されたくないということしかない。

僕の祖父もそうだったが、単細胞なのである。

明治維新で日本がどれだけ変化し、確かに彼らの知識欲や志の高さ

その努力は認めるが、結局、尊皇攘夷や富国強兵という単なる武士道の延長である

間違った思想で日本を暗黒の時代に追い込んでしまうのも事実。

どんなに美化しても、この時代の「英雄たち」は間違っていた。

欧米がどれほど巧妙な仕掛けをして、日本を戦争へ追いつめていったとしても

真のリーダーがいれば、日本は戦争に巻き込まれることなく、近代化を進めることが

できたかもしれない。外交力、洞察力、指導力の優れたリーダーたちがいれば、日本を救えた。

否、アメリカが不毛な戦争を続けているこのどうしようもない世界を変えられたのかもしれない。


吉田松陰坂本竜馬がもし若くして死ななかったら、そういう日本・世界にしてくれただろうか?

そんな気持ちで、大河を見ている。

井上真央を大きなつぶらな瞳と純粋無垢な演技に癒される。

この妹のけなげな行動は事実なのか?