薄っぺらドラマ「本日は大安なり」

原作者辻村深月や主演優香なので、最後まで観たが、期待はずれだった。
一言でいえば、うすっぺらな軽薄ドラマ。
コミカルさを全面に押し出したからか、
登場人物が多すぎて一人一人を描ききれず、散漫になってしまったのか、
1週間に30分というのがもともと無理なのか、
ドラマ作りは難しい。
 
主役の優香は演技下手なのか?それとも脚本、演出が悪かったのか?
志村けんとの深夜ドラマ(小芝居)ではうまいように見えたが、
まるで、小学生の学芸会を観ているようだった。
脇役である5組のカップルを取り巻く状況を説明しなくてはならないため
メリハリを付けにくかったとも言えるが・・・
ベテラン浅野ゆう子石黒賢もなんか腰掛出演のようで全く味が出てない。

ストーリーも女の目線が際立ちで、
出てくる男たちは、いずれも女にこびる男ばかり。
男は本来もっとわがままで、理不尽な動物なのだから、
全くリアリティーがない。

同じNHKでも「タイトロープの女」は、1時間X6回ドラマだったが
登場人物も多いのに池脇千鶴高岡早紀などの確執を
丁寧に描いていた。
同時間帯の「ハングリー」はストーリーも単純だし、ステレオタイプ
な登場人物ばかりだが、笑いとペーソスもあり、まあ、
ドラマとして安心して観ていられ、楽しめた。
 
続けて視聴してみると、この差は歴然としている。