人生とは?

人生とはなにか?
 
メグを含む動物を見ていると、食べて、寝て、排泄する。
これが基本である。
ではなぜそうするかというと、子孫を残すためなのだ。
 昆虫や鮭やウミガメなどはまさにそれだけのような気がする。
ちなみにメグは小さいときに不妊手術をしてしまった。
今から考えるとかわいそうなことをしたと思う。
特に女性は子供を産むのが神から与えられた最大の使命なのだ。
 
人間も、動物である。寝食を忘れて、子孫繁栄に没頭してしまう。
そして、子供が産まれ、育ち、自分が老いてしまうと、なにも目的がなくなってしまう。
男も女も、子供が大きくなり、社会を動かしていくようになれば
もう用はないのだ。まあ、どうしても、もっと増やしたいという人間は
何歳になろうが、頑張るのだが・・・
 
そこで、子孫を残せなかった人たちに人生はないのか?
子供を育て上げ、老いた人々に人生はないのか?
人生が100%子孫繁栄競争であるとしたら、そういう人々は
「負けてしまった」あるいは「用無し」というしかない。
しかし、人間は神から与えられた運命に甘んじることなく、新たな人生の目的を
作り出してきた。それが、芸術であり、文化、学問である。それは特定の分野で
技を磨き、抜きん出た努力と才能で作り上げたモノなのだ。それらに対して
多くの人々が賞賛し、感動するのである。
 
それほど高尚なものでなくともいわゆる居心地のいい状態・・・ぬくぬくした生活でもいいのだ。
そこにも新たな発見や小さな感動がある。それを楽しむのも人生なのだ。
 
それにしてもメグは、子育てもせず、毎日食って、寝て、排泄をする。
たまに散歩したり、ボールで遊んだり、温泉に入ったり、というのもあるが・・・
犬も夢を見ながら、吠えることがある。
毎日、なにかを感じ、なにかに恐怖し、なにかに幸福を感じているのだろう。
もし、犬が人間の3歳レベルの知能以上持つことになったら、
あれこれ悩むようになるのだろうか?