本当のことが言えなくなってしまう立場

中川大臣が辞任してしまった。

あの泥酔会見は、前代未聞の不祥事だが、

本当はどうだったか?

しかし、最近いろいろな人の会見を聞いていると

この人たち、本当は真実を話して、「ごめんなさい」

といいたいんだろうなと思う。

例えば、経団連の御手洗会長とか郵政の西川社長。

嘘をついていないとしたら、本当に迷惑な話だが、

嘘をついていても「ごめんなさい」と言えない立場もわかる。

つまり、いろいろな影響を考えると言えなくなってしまう。

本人は組織や社会のために嘘をついているのだから

自分はいいことをしていると信じているかもしれない。

ただ、それは勘違いだ。

正直に話して、辞職しても、世の中はそう変わらない。

辞職しても代わりはいくらでもいる。自分しかこのポジションはつとまらない

と思っているとしたら、大きな間違いだ。

いずれにせよ、家族や側近の人々は真実を知っているはずで、

その人たちからみれば、ああ、また、うそついてるなと

わかってしまう。そんな姿にはみんな「がっかりだよ!」

人間、過ちを素直に謝ることで、心おだやかになる。

嘘に嘘を固めていく人生ほど、むなしいものはないですね。

そして、葬式の時に、みんなが陰で噂するのです。

「ああ、かわいそうな人でしたね」と。