久しぶりの雨

久しぶりに雨が降っている。
しとしとと降る雨も悪くない。それは自分が濡れることなく、窓から外を眺めているからだ。
多分、外は寒く、多くの人が嫌な思いをしながら、通勤していることだろう。

東京に住み、会社に通っていた頃は雨は嫌だった。いつもは自転車で最寄り駅まで行くのだが、
雨の日は傘をさし、駅まで歩くと革靴が濡れ、ズボンのすそにシミができた。
電車に乗る時は腕に傘をかけ、日経新聞を開くと、座っている人の足に傘の雫が触れないように気を使った。

昔の人は雨の日は家で過ごすことが多かったのだろう。
通勤するという必要もなく、家が仕事場だった人も多く、農家でもなければ、
雨の日にわざわざ外に仕事にでる人もいなかったような気がする。
普通に雨の日は仕事を休んでいたのだろう。
あくせく働くことなく、天候次第の仕事だったに違いない。

なぜ、雨の日にも仕事をしなくてはいけない世の中になったのだろう?
戦争もなく、そこそこ食べていける進歩した世の中なはずなのに、
あくせく働かなくてはいけないのはなぜか?
皆がもっとのんびりと生きていける世の中はいつ来るのだろうか?





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