民衆の敵

篠原涼子主演のコメディー。

政治を何も知らない主婦がステーキが食べたいという理由で

市議会議員に立候補、古田新太演じる議会のドン・犬崎派を利用して

市長に就任し、世の中を変えていくというストーリー。

僕は結構面白く観ていたが、どうも視聴率はあんまりよくないらしい。

確かに、選挙をしても過半数は棄権してしまう政治にみんな飽き飽きしている

のだから、政治ドラマは流行らないのは当たり前だろう。

ただ、人気を取る(視聴率を上げる)のであれば、勧善懲悪ドラマに徹し、

主人公が滅茶苦茶にいじめられて、最後は悪役を土下座させる

展開が必要であり、そういう意味では、このドラマは少し中途半端なような気がする。

素人がどんなに頑張ったって、結局は2世議員が政治を支配するという現実を知っている

多くの国民にとって、どんな結末であれ、夢が持てないドラマに期待する

のは空しいということなのだろう。

東京オリンピックが終わってしまうと、日本人はもう完全に目標(夢)を失って

国の膨大な借金しか残らないという閉塞感が全国を覆うのだろうと思う。