リケジョとニートを過激にデフォルメしているドタバタコメディー。
年の差を考えると最初は疑問だったが、馬鹿馬鹿しさを通り越した面白さが出てきた。
「家政婦のミタ」のヒットは松嶋の性格形成の謎解きは勿論だが、長谷川のカッコよさを
かなぐり捨てた「駄目おやじの懺悔」も大いに貢献している。
今回、ニートの存在意義を切々と訴える長谷川の主張には、あの懺悔を彷彿とさせた。
(なるほど、脚本が「リーガルハイ」の古沢良太なのか!納得。。。)
ギャップが面白い。風吹はこういう母親の役しかできなくなってきたが、松重も普通の親父が似合ってきた。
亡くなった母親を観音像にしたドラマもあったが、この自問自答とも言えるツッコミに「シッ」と
和久井を追い払うパターンもなかなかいい。
役者ってのはすごい。ちゃんとヤンキーぽく見える。
こういう脇役陣がみんなイイ人で、2人を素直に応援しているから不思議だ。
悪役が一人も出てこない。
おせっかいなHeySayJの中嶋くんも、意図がイマイチ理解できないが、悪意はない。
一方同じドタバタコメディーでありながら、「残念な夫」は我々子育て経験世代が
過去どんなに悪行をしてきたかをこれでもかこれでもかと指摘されているようで、
身につまされて、ドラマを楽しめない。1回で視聴中止になってしまう「残念な結果」になってしまった。
ただ、ひとつだけ気になったのは、エンディングで二人を躍らせるのはフジのパターンに
なってきたのか?躍らせればいいというものでもない。工夫がない。