安倍首相の功罪

僕と安倍首相は1954年生まれの同学年だ。誕生日もわずか2~3週間違い。

団塊世代から一気に野田首相(1957年生まれ)に政権が移った時、

ああ自分たちの世代はリーダーになれずに終わるのかと思っていたので、彼の復活に

僕はほんの少し羨望と期待を持った。就任直後に、ただ「アベノミックス」と叫んだだけで、

日経平均が15000円を超え、もしかしたら「日本の救世主」なのかもと思ったこともあった。


しかし、就任1年、彼にとって原発継続、特定秘密保護法案は悔いの残る政策になるような気がする。


すこし前に流行った彼の脳内メーカー(仕事中)はたぶんこんな感じだろう。

・経済対策 50%

財政再建・消費税 20%

・米国との緊密化(防衛+経済+TPP) 10%

憲法改正10%

・その他 10%


つまるところ彼は経済・財政を立て直すためには原発維持・米国連携は必須。

そのためには、過去の朝鮮戦争で飛躍的な高度成長をとげた日本を

復活させようと考えている。東京オリンピックしかり、TPPしかり、経済対策さえ良ければ、

大多数の世論は反対しない。

避難している人々や食を守る人々の数は少ないのだから我慢してもらおう。


口が裂けても言わないが、そう考えているように思われる。「美しい日本」が聞いて呆れる。

戦争大好きなアメリカと共同で新兵器を作るためには、当然機密情報を

開示してもらわなければ・・日本が最も得意な分野である原発と科学兵器を

輸出したい。そう考えているのではあるまいか?

まあ、彼は小学校から一貫して坊ちゃん育ちだから、頭のいい悪徳官僚や

口のうまい喧嘩好き政治家、拝金主義の財界人に丸め込まれているのだろうが、

リーマンショックのような激震が起き、再び日経平均が10000円を切ること

になるとみんなから袋叩きにあい、自民党もあっという間に野党に戻ってしまうだろう。

それが一番彼にとって怖いことなのだ。


「せっかく2度目の政権を任されたのに1年でクビにはなりたくない」


経済で四面楚歌になった北朝鮮が韓国にミサイルを撃ち込めば、

日本の自衛隊共々、米軍が一気呵成に朝鮮半島に攻め入る。

という最悪のシナリオの可能性を期待しているとしたら、

30年後、間違いなく歴史の教科書に「戦後最悪の首相」として掲載されることになる。


おっといけない。こんな秘密をブログにUPしたら、特定秘密開示で逮捕される!