運命の人

どうも若い人には人気の無いドラマらしいが、僕は気に入っている。
 
モックン演じる西山記者に情報提供した真木よう子が本当は情を通じていたのか?
個別に事情聴取する検察官が意図的に仲たがいさせるように誘導尋問していく。
あの大阪特捜部のでっちあげ起訴のように、国家の陰謀を隠すための罠だったのか?
原田泰造演じる夫は本当にあんなに嫉妬深かったのか?
興味深い。一体、山崎豊子はどうやってそんなことを知ったのか?
 
渡辺恒雄が自分が山部記者だと名乗り、「たかり記者ではない」と
憤慨したように、夫はなぜ、抗議しないのか?
ぜひ、ナベツネのように正々堂々と抗議してもらいたい。
結局、真相は当事者にしか分からないにせよ、真実は一体どこにあるのだろう
と考えることがこの手のドラマを楽しむということなのだ。
声の大きい者の意見が集まり、だんだん歴史を変えていく。それが世の常。
自分の過去だって、次第に自分に都合のいいように変えてしまう。いや変わってしまう。
人間の記憶なんてそんなもの。いくら調べたって、真実はだれにも分からない。
 
カーネーションの登場人物もなんとなく、コシノジュンコ
入れ知恵しているような感じがする。糸子さんが生きていたら
なんというだろうか?それを想像するのも楽しい。