「鉄の骨」と「天使のわけまえ」

NHKのドラマも面白くなってきた。
 
月の恋人」がそうだったように、民放のドラマはサラリーマン(仕事)については中途半端な描き方をする。
 
メインは恋愛なので、仕事は適当にというのが、みえみえで、そこにリアリティーがないから
 
ドラマにのめり込めない。
 
その点、NHKは名作「ハゲタカ」で自分たちのやり方をつかみ、中途半端な「チェイス」での失敗経験も
 
生かし、「鉄の骨」を作ったような気がする。公共入札については、僕も多少経験はあり、ドラマほど
 
単純なものではないが、正常な理性のある若者が違法行為にどんどん引きずり込まれてしまう怖さは
 
充分描かれている。
 
一方、「天使のわけまえ」の観月ありさは「ナースのお仕事」から随分大人になったように思う。
 
恋人にだまされて、一文無しになるドジさは変わらないものの、料理を作っている仕草が
 
母親を感じさせる。それにしてもNHKは地デジの強みを生かしている。
 
それは料理をアップでじっくり見せているカメラワーク。
 
ちょっとこれは、ずるいと思うが本当にうまそうだ。背に腹はかえられない。