舞台が岐阜から東京に移り、漫画家・豊川悦司と秘書・井川遥の
二人の掛け合いで笑いが格段にレベルアップしている。
アシスタントの二人も少しずつキャラクターが判明し始めた。
清野菜名はもう少し、反ヒロインが続くかと思ったが、あっさり仲良しなってしまい、
あれっと思ったが、鼻血まで出す方向(女子高キャラ)に変わり始めた。
志尊淳は町田啓太との「女子的生活」で気に入られたのか、同じゲイ役だが朝でも大丈夫。爽やかだ。
ただ中村倫也と少しカブっているような気もする。
青春ドラマは朝ドラでは少ないが、あの「あまちゃん」を超えられるか楽しみだ。
あまちゃんも1980年代。日本中が浮かれてしまったバブル時代は、我々昭和中期世代には
苦い思い出だが、今の50代前半の人々にとっては、まだ憧れの時代なのかもしれない。
松雪泰子の母親ぶりは秀逸だった。子供の片耳を聞こえなくさせた悔しさが
にじみ出ている表情は素晴らしい。
もちろん主役の永野芽衣がいい。
「僕たちがやりました」で見せたキラリと光るものがこのドラマで大きく花開いたような
気がする。大きな瞳がうるむのにおじさんたちは朝から泣いてしまう。
佐藤健は29歳で岐阜編での高校生役は無理でしょという人もいたが、僕はそれほど気にならなかった。
むしろ、東京編では田舎の神童が陥るジレンマ・悩める優柔不断男をうまく表現している気がする。