朝ドラ「半分青い」が好調、面白い。

朝ドラ「半分青い」が好調で、面白い。

舞台が岐阜から東京に移り、漫画家・豊川悦司と秘書・井川遥
二人の掛け合いで笑いが格段にレベルアップしている。

アシスタントの二人も少しずつキャラクターが判明し始めた。
清野菜名はもう少し、反ヒロインが続くかと思ったが、あっさり仲良しなってしまい、
あれっと思ったが、鼻血まで出す方向(女子高キャラ)に変わり始めた。
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志尊淳は町田啓太との「女子的生活」で気に入られたのか、同じゲイ役だが朝でも大丈夫。爽やかだ。
ただ中村倫也と少しカブっているような気もする。
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青春ドラマは朝ドラでは少ないが、あの「あまちゃん」を超えられるか楽しみだ。
あまちゃんも1980年代。日本中が浮かれてしまったバブル時代は、我々昭和中期世代には
苦い思い出だが、今の50代前半の人々にとっては、まだ憧れの時代なのかもしれない。

それはさておき、岐阜編では原田知世谷原章介夫妻、遠藤賢一も良かったが
松雪泰子の母親ぶりは秀逸だった。子供の片耳を聞こえなくさせた悔しさが
にじみ出ている表情は素晴らしい。

もちろん主役の永野芽衣がいい。
僕たちがやりました」で見せたキラリと光るものがこのドラマで大きく花開いたような
気がする。大きな瞳がうるむのにおじさんたちは朝から泣いてしまう。

佐藤健は29歳で岐阜編での高校生役は無理でしょという人もいたが、僕はそれほど気にならなかった。
むしろ、東京編では田舎の神童が陥るジレンマ・悩める優柔不断男をうまく表現している気がする。


新聞

イメージ 1新聞を購読しなくなった何年になるだろうか?
サラリーマンだった頃は朝日を家で購読し、駅で日経を買い、行き帰りの電車の中で読み、
家に帰って朝日を読んだ。

親父も学校も朝日ファンだったから、小さい頃から朝日に親しみ、僕の思想は
その論説にかなり影響されてきた。中学1年の夏、新聞第1面を数行にまとめる社会科の宿題は40日
間やり続けたし、天声人語は毎日読み、深代惇郎は本も買ってある。
サラリーマンになって初めて日経の記事を読み始め、政治社会関連の朝日の主張はかなり
偏った報道であることを知った。

沖縄では本土新聞販売所で毎週土曜日に東京版を買いに行く。
金曜日の夕刊、土曜日の朝刊を一週間かけて隈なく読んでいる。
どちらかと言うと、Beという別刷りが好きで、数独や間違い探しパズル、コラム、エッセイ、
夕刊では映画特集記事目当てになっているが。。。
数年前に亡くなった車谷長吉のお悩み相談は秀逸だった。惜しい人を亡くした。

仕事も休眠状態で新聞を購読すると一日中新聞を読む羽目になりそうで、怖い。それほど新聞が好きなのだ。
1週間に一度、家庭欄も含めて経済、社会、スポーツ、国際、政治欄を精読すれば、ほぼ情報は充分だ。
ネットやテレビのニュースは断片的で深さも薄い。東京の情報も田舎では入りにくいから有難い。
伊豆では夕刊も東京版もないが、マンション管理センターには日経、読売もあるし、テレビは東京の放送が入るので、問題ない。

50年近く東京圏で暮らした「田舎生まれのシティーボーイ」はやはり東京の情報に飢えているのかもしれない。

anone

広瀬すず主演のドラマだが、田中裕子や阿部サダヲ小林聡美瑛太などの
脇役陣が半端なく、存在感は薄い。

そのせいか、「わろてんか」で好演のお姉ちゃんアリスに逆転されたという記事も出たようだ。
もともと僕は夜中のマイナードラマでアリスが剣道でゾンビ退治をしていた頃からのファンで
妹すずが脚光を浴びる中、アリスの出番が少なかったのを残念に思っていたので喜ばしい。

それはさておき、このドラマ視聴率はコケテいるようだが、
まあ、今期のドラマの中では唯一シリアスで、言ってみれば、おせちに飽きた時の
ラーメンか餃子のようと言えばいいのか、それほど悪くないと思う。
若い女性は好みではないかもしれないが・・・

一番、雰囲気を暗くしているのは田中裕子で、「おしん」の怨念が全身にまとわりついてる感じで
この雰囲気はもう抜け出せないような気がする。吉永小百合も北シリーズ映画で笑顔を見せない
暗さを前面に出しているが、田中の「不幸」とはレベルが違う気がする。

一方、小林と阿部はいつもの雰囲気で演じているようだが、小林のずる賢さと阿部のお人好しが、ただ
単純なものではないことや瑛太や江口のり子が複雑に絡んでくるストーリーは興味深い。
視聴率も少しは挽回してくるだろうと思う。

次回から広瀬すずが少し髪をかき分け目が出してきたので、日本テレビも胸をなでおろすは
。ちなみに日テレが放送されない沖縄でもTBS系の深夜で2週遅れの放映があり、わざわざTverで
観なくてもいいので助かっている。

99.9

なんか、松本潤の役の性格が「ねちっこ」そうなので、シーズン1はパスしたのだが、

番宣で香川照之との掛け合いが面白かったので、見始めた。

確かにアドリブらしきセリフやオヤジギャグ満載でなんか楽しすぎる現場のように見える。

ドラマというよりコント。

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この架空の案内板。よく見ると「色気より食い気」とか「ゲス不倫」とか美術スタッフの遊び心満載。

一瞬しか映らない、こういう面倒な仕事を遊びのように楽しむ姿勢は嫌いじゃない。


アンナチュラル

石原さとみは、なぜかいい役が回ってくる。
今どきの女子らしく、毒舌とプロ根性が混在した役。
英語教師とか校閲ガールとか、今回の法医解剖医もそうだが、
多分、井上真央には回ってこないだろう。
勿論、「明日の約束」を石原さとみ主役で撮り直しても、
人気が出なかっただろうが・・・
それはさておき、

このドラマ、テンポの良さは抜群だ!映画「君の名は」の場面展開の速さにも感心したが、
それ以上かもしれない。あまりにセリフが早いので、録画を巻き戻して
確認する必要さえある。(ちょっと熟年にはつらい)
最大の見せ場の救助されるシーンを削ってしまうし、
ベテラン松重豊井浦新をあえてチョイ役にする大胆さにはビックリ!

反面、架空の住居表示板を作ったり、身元不明者のネックレスをそっと置いたり
という細かい部分へのこだわりがあり、連続ドラマファンには嬉しい。
女性スタッフ中心の勝利だと思う。

さらに「マスごみ」という捨て台詞をTBSに「ソンタク」なく言ってしまう潔さも「アッパレ」!

「逃げ恥」、「重版出来」、「空飛ぶ広報室」と漫画や小説をベースにヒットを飛ばしてきた
脚本家・野木亜紀子だが今回はオリジナルという。ただモノではない。

民衆の敵

篠原涼子主演のコメディー。

政治を何も知らない主婦がステーキが食べたいという理由で

市議会議員に立候補、古田新太演じる議会のドン・犬崎派を利用して

市長に就任し、世の中を変えていくというストーリー。

僕は結構面白く観ていたが、どうも視聴率はあんまりよくないらしい。

確かに、選挙をしても過半数は棄権してしまう政治にみんな飽き飽きしている

のだから、政治ドラマは流行らないのは当たり前だろう。

ただ、人気を取る(視聴率を上げる)のであれば、勧善懲悪ドラマに徹し、

主人公が滅茶苦茶にいじめられて、最後は悪役を土下座させる

展開が必要であり、そういう意味では、このドラマは少し中途半端なような気がする。

素人がどんなに頑張ったって、結局は2世議員が政治を支配するという現実を知っている

多くの国民にとって、どんな結末であれ、夢が持てないドラマに期待する

のは空しいということなのだろう。

東京オリンピックが終わってしまうと、日本人はもう完全に目標(夢)を失って

国の膨大な借金しか残らないという閉塞感が全国を覆うのだろうと思う。

陸王

池井戸潤東芝?日曜劇場の定番になってきた。

まず、主役の役所広司。傾きかけた足袋屋がスポーツシューズに挑戦し

大手メーカーと競うというストーリーだが、夢を諦めず、必死に追いかける

姿は文句なしに感動的だし、役所は期待に応えている。


脇役では、若手人気俳優の山崎賢人竹内涼真のイケメン陣や寺尾聰

今一つ輝きが見られないが、ベテラン志賀廣太郎光石研はきちんと実力を発揮しているし、

阿川佐和子も意外といいアクセントになっている。

そして池井戸ストーリーに必須な悪役陣もピエール瀧小藪千豊も頑張っている。

悪役が意地悪く、主役をいじめ抜き、最後は土下座してひれ伏すという

水戸黄門を以来の勧善懲悪展開の成功は悪役の憎らしさ度合いで決まる。

このドラマ前半で、いかに悪役が極悪非道を繰り返すかを視聴者は期待しているのである。

その意味で役所広司よりもピエール、小藪が主役なのではあるまいか?